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和布の豆知識

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作成方法による分類その1
作成方法による分類その2

作成方法による分類その1

布を作る方法を大きく分けると、「編む」「組む」「織る」になります。
「編む」は、糸をからませながら面を作る方法です。
「組む」は、糸を斜めに交差させて、紐状のものや面を作ります。
「織る」は、経糸(たていと)と緯糸(よこいと)を直角に交差させて面を作り出す方法です。

織物の基本は、平織、綾織(あやおり)、繻子織(しゅすおり)、捩織(もじりおり)の4つですが、様々なバリエーションで多くの織物が生まれています。

錦(にしき)

いろいろな色糸を使って文様を織り出した布で、織り方にはよりません。刺繍のように見えたりします。
エジプト王家のお墓から見つかったトトメス三世の王章や、トルコ絨毯(じゅうたん)、ペルシャやインカのキリム、ヨーロッパのゴブラン織も綴錦(つづれにしき)と呼ばれます。

綾(あや)

地紋のある後染織物。文様を織り出した白生地を単色染にした布のことです。斜文(しゃもん)ともいいます。
紋様のないものが作られるようになったのは近世からです。
経(たて)糸と偉(よこ)糸が交差する点が斜めで普通は45度で、平織より弱いが、光沢があり伸縮性に富みます。

綺(き)

地が平織、経糸を四枚綾の綾織にし、文様を出して練り上げ染めた文様のことで、平地綾文様と呼ばれています。

羅(ら)

夏の布地で薄く織り透けるような織物で、もともと網(あみ)という意味です。生糸を用いて経(たて)糸を左右の偉(よこ)糸に絡ませて織ります。

紗(しゃ)

羅を簡単にした織り方になっています。生糸を絡み織りにした織物で、布帛(ふはく)面にすきまがあり、軽くて薄いので、夏物の着尺(きじゃく)・羽織地とします。

絣(かすり)

絹・木綿・麻・毛、と使われる材料に変化が多いですが、技法・図柄もそれに劣らず豊富です。
太子間道(たいしかんどう)と呼ばれる絹絣が法隆寺や東大寺正倉院に遺されていますが、「絣」という言葉から想い浮かべる、紺と白の木綿布が織られるようになるのは、木綿が庶民の間に広く普及する江戸時代も半ば以降のことです。
経(たて)糸あるいは緯(よこ)糸だけ、または経緯両方と、糸の染め方により経絣、経緯絣に分けられます。

浮織物(うきおりもの)

浮文(うきもん)ともいいます。経(たて)糸を浮かせて紋を織り出したものです。

二重織(ふたえおり)

表裏、同じ文様が色違いで織り出される織物です。

縫取織(ぬいとりおり)

刺繍をするように色糸を織り込んだ紋織物です。

紬(つむぎ)

絹織物の一種で、真綿糸や玉糸などを用いた先染・平織の織物です。無地もありますが、絣、縞、格子などが多く、結城紬、塩沢紬、置賜紬、小千谷紬、信州紬、牛首紬、大島紬、久米島紬などが良く知られています。
ざっくりとした独特な味わいがあり、素朴で温かみがあります。

縞織(しまおり)

室町時代末、南蛮船の渡来により木綿縞が舶載されました。基本的な構成は、縦縞、横縞、格子縞です。
柄は千筋、万筋、棒縞、金通し、斜め縞、翁格子、千鳥格子、市松格子などがあります。
産地は、上田縞、小倉縞、結城縞、八丈縞(はちじょうしま)などが有名です。

羽二重(はぶたえ)

特徴は、撚らない生糸を使うため、きめが細かく光沢があり、滑らかで肌触りの良い生地です。
喪服や男性の式服にも使われます。塩瀬羽二重も羽二重の一種で、帯地や半襟に良く使われます。

縮緬(ちりめん)

シルクの染めのきものの代表的な白生地は縮緬です。縮緬にはさまざまな種類があり、無地縮緬と文様を織り出した紋縮緬に大きく分けられます。
生地全体に細かい凹凸があり、これを「シボ」と呼んでいます。無地縮緬では、シボの一番小さい一越縮緬、縮みにくいように改良されたシボの小さい三越縮緬が広く利用されており、他にはシボの大きい古代縮緬や、鬼シボ縮緬などがあります。
京都府の丹後縮緬と、滋賀県の浜(長浜)縮緬が産地では有名です。

綸子(りんず)

滑らかで光沢がある絹織物です。後練りの繻子(しゅす)織りの一種で、紋織りと無地とがあります。染め生地として使用します。

緞子(どんす)

鎌倉時代に中国から輸入され、洗練糸で織り、五枚繻子の表裏組織を、それぞれ地、紋に使った布です。先染のものと白地のものがあります。

金襴(きんらん)

鎌倉、室町時代に輸入され、平らな金糸を緯糸の間に織り込み文様を表現した布です。
正倉院では、金箔を紙に貼って裂きこれを織り込んだ綴布が伝わっています。

繻珍(朱珍)(しゅちん)

繻子(しゆす)織りの一種です。
地糸のほかに種々の色糸を用いて模様が浮き出るように織った織物です。多く女帯に用いられます。

鎌(かとり)

緻密な平織りの、羽二重のような布です。

精好(せいこう)

経糸の密度が高く、緯糸を太くして経畝(たてうね)を出した布で、張りがあって、袴などに使われます。

穀(こく)

羅や紗と同じ様な薄物の布です。公家装束だけに使われました。

唐綾(からあや)

綾絹織物の一種で、六枚綾の地組識のなかに、これと方向の異なる綾の文様を織った紋織物です。
光の反射が異なり文様がはっきりと目だつことが特色です。平安時代に中国から輸入されて主に上流階層で使用されました。

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